必要なのに足りていない?2022年にオンライン葬儀を取り入れる理由とは
コロナ禍で減少してしまった売上をなんとか回復させたいと思いませんか?
回復の鍵はオンライン葬儀です。とは言っても、本当に需要があるのかどうかが気になることでしょう。
需要はあります。
なぜなら「三密を避ける」「必要以上に外出しない」ことが常識となったため、葬儀もオンラインを希望する人が増えてきているからです。
ただし便利な反面、オンライン葬儀には課題も多くあります。
また、調査データによると、70%を越える人がオンライン葬儀に対して肯定的な意見を持っています。
そして、オンライン葬儀がが行われるのであれば74%の人が参列すると答えています。
とはいえ、99%の人がオンライン葬儀に参加したことがありません。
その原因は、オンライン葬儀への需要が高まっているにも関わらず、実施できる葬儀社がほとんどないことにあります。
参考:<500人に調査>オンライン葬儀の参列に74%が肯定的ではあるものの実際のオンライン葬儀への参列経験者は1%に留まる!「葬儀屋さん」がオンラインやリモートによる葬儀についての意識調査を実施
オンラインであれば、人と接することなく参列することができます。
オンライン葬儀は新しい時代の新しい選択肢として確実にその地位を築いていくことでしょう。
この記事では、オンライン葬儀の概要とニーズから、葬儀を円滑にすすめるために役立つシステムの紹介とチェックすべき機能、そしてシステムを販売している会社について順を追って説明しています。
この記事を読むことで、オンライン葬儀に対する理解が深まり、どのようなシステムをどの会社から買えば良いかが明確になることでしょう。
この記事を読むことで、オンライン葬儀に対する理解が深まり、どのようなシステムをどの会社から買えば良いかが明確になることでしょう。
目次
オンライン葬儀について
オンライン葬儀とは
オンライン葬儀とは、パソコン・スマホなどを活用して行う、世界中のどこからでもリモート参列できる新しいスタイルの葬儀のことです。
遠方に住んでいて葬儀会場へ出向くのが困難な人、高齢者、病気療養中の人などのサポートを目的として2010年ころスタートしました。
参考:専門知識不要!オンライン葬儀で抑えておくべきポイントは4つだけ!
サービスを開始した時点では「葬儀をオンラインで済ますなんてけしからん!」という声も多く見受けられました。
しかしコロナ禍を経て、「オンラインでも構わないのではないか」と言う声が増えてきています。都道府県をまたいだ移動の制限、自粛が行われる中でも葬儀に参列することができるからです。
特に、「直葬」「家族葬」、葬儀とは異なる形で行う「お別れ会」、葬儀後に行われる49日、1周忌、3回忌、7回忌などの法要でもンライン葬儀は利用されるようになりました。
また、「遠く離れた場所にいても心は繋がっている。どんな形でもお見送りをしたい」という会葬者たちの気持ちにもオンライン葬儀はしっかりと応えていると言えるでしょう。
オンライン葬儀でも通常通りの葬儀が行われる
オンライン葬儀でも、自宅、斎場などに遺族、お坊さんが集まり、通常通り葬儀が行われます。
通常の葬儀と異なるのは、会場の様子をライブ配信するためにカメラが設置されることです。
配信に使われるシステムが専用のものか、もしくは既存のもの(ZOOM・LINEなど)かは、葬儀社によって異なります。
オンライン葬儀の流れ
オンライン葬儀でも通常通り、お通夜、告別式、火葬と進めて行きます。
喪主さまが不安にならないよう、基本的な進行は葬儀社が行うこともしっかりと伝えてください。
費用相場は50〜100万円
家族葬をオンライン葬儀で行う場合、50〜100万円が相場であることを喪主さまに伝えましょう。
金額だけで選ばれてしまいがちですが、葬儀社がオンライン葬儀にきちんと対応するためにはある程度の費用がかかることを理解していただくことが重要です。
無料・有料などサービスの範囲も、忘れずに伝えるようにしましょう。
使用される機材
使用される機材を葬儀社が用意することを、喪主さまに伝えてください。
また、喪主さまがオンライン葬儀で使われる機材の種類を気にされることもあります。
どのような機器を使うかを事前に説明しておくようにしてください。
香典、弔電、供花・供物、服装について
香典 | オンライン葬儀では、インターネットで香典を決済することが可能です。会場へ出向いて香典を手渡しできないのでとても重宝されます。 オンライン決済の他に、事前に現金書留で郵送する方法もあります。 |
弔電 | オンライン葬儀では、インターネットで香典を決済することが可能です。会場へ出向いて香典を手渡しできないのでとても重宝されます。 オンライン決済の他に、事前に現金書留で郵送する方法もあります。 |
供花・供物 | 直接会場へ行くことができなくても、相手に特別な気持ちを伝えることが可能です。 利用する葬儀社がオンラインのサービスを行っている場合、通常の方法よりも簡単に送ることができます。 |
服装 | 遺族は通常の喪服を着ています。オンラインで参列する場合、参列者は撮影されないからといって気を緩めすぎないよう気をつけましょう。 喪服を着て参加できればベストですが、黒系など落ち着いた洋服を着ていれば問題は起こりにくいです。 故人・遺族を敬う意味からも失礼のないように心がけたいものです。 |
オンライン葬儀システムについて
オンライン葬儀を滞りなく行うために、オンライン葬儀システムが果たす役割は大きいです。
オンライン葬儀システムとは
オンライン葬儀システムとは、インターネットを活用したサービスのことです。
葬儀社によって内容はそれぞれですが、オンラインで逝去・訃報の連絡をする、参列の受付をする、供花・供物・弔電の受付・決済をする、葬儀後に令状を送る、返礼品送付の案内を出すなど葬儀関連の手続きをオンラインで行えるようにします。
システムのメリット
オンライン葬儀システムは葬儀社、喪主さまにとってもメリットがたくさんあるため、費用はかかりますが、導入した方が良いです。
さまざまな手間を省くことができ、喪主さまが葬儀社を選ぶ理由にもなるためです。
葬儀社のメリット
・事務作業などを自動化することができ、業務の効率化をすることができる
喪主のメリット
・訃報をメール・SNSで一括送信することが可能になり、手間が少なくなる
・会場に参列できない人とも葬儀の時間を共有することができる
・参列者の名簿作成などが容易になり、喪主の負担が少なくなる
システムの機能(どんなことができるのか)
オンライン葬儀を導入することで、「葬儀社が手間!」だと思ってしまっている、以下の7つのことが可能になります。
機能 | 詳細 |
(1)訃報のオンライン配信 | SNS、メールを使って訃報を一斉送信することができます。 |
(2)会社・会館所法管理 | 会社情報、エリア、ブランド、会館、担当者情報の登録と管理ができます。 |
(3)EC機能 | 弔電・弔文・供花・供物の販売、香典の受付をオンラインで行うことができます。 |
(4)商品登録・発注・在庫管理 | 商品登録、発注、在庫管理を行うことができます。 |
(5)オンライン葬儀(ライブ配信) | お通夜・告別式(葬儀)・法要・お別れ会などの様子を配信することができます。 |
(6)遺影・メモリアルアルバム | 遺影写真・故人様を偲ぶ思い出の写真などのメモリアルアルバムページが作成できます。 |
(7)礼状・返礼品の手配 | 会葬者に対して礼状の作成・送付、返礼品の手配をすることができます。 |
システム選び、3つのポイント
次の3つのポイントをチェックして、オンライン葬儀システムを選びましょう。
喪主・会葬者などのエンドユーザーが利用し易く、葬儀社も導入する金銭的な負担が少なく業務の効率化を実現できるシステムを選ぶことが大事だからです。
・香典・供花・供物・返礼品のEC機能が付いていてクレジット決済が出来る、QRコードでのペーパーレス受付ができるなど利用者に寄り添ったシステム
・初期費用、月額使用料が定額になっていて、導入に対する負担が少ないシステム
・一元管理することができて、業務上、無駄な動きがないシステム
システムを導入すべき葬儀社
次に挙げることが当てはまる葬儀社はシステム導入を前向きに検討してみてください。
なぜなら、システムを導入することにより事務処理などを自動化することができ、スタッフの最適化、業務の効率化を計ることができるからです。
また、顧客管理・スケジュール管理などが容易になるので、葬儀だけではなく法要などの行事に関しても、顧客に寄り添った形でサービスを提供し易くなります。
・コロナ禍による売上減により、組織変更を余儀なくされている
・効率化を目指してはいるものの、現行の業務が煩雑すぎて困っている
・顧客満足度を上げながら、売上と利益を増やしたい
・訃報をオンライン配信することで、会葬者を増やしたい
・弔電・弔文・供花・供物の販売で売上を増やしたい
導入の流れ
導入の流れは以下のようになります。システムを販売・運営する会社によって異なることがあります。
・アカウントの発行
・各種情報の登録(葬儀社、発注先、商品など)
・運用開始
無料お試し期間を設けている会社もあります。システムを実際に使ってみて、十分に納得した上で契約(導入)なさることをおすすめします。
導入した葬儀社のビフォーアフター
実際にシステムを導入した会社の声をご紹介します。
葬儀社A
新型コロナウイルスの影響で葬儀の参列者が激減して売上が15%下がっていました。
今後もコロナの影響が長く続くと考えているのでオンライン葬儀参列システムは必要だと思い導入しました。
葬儀社M
導入して、まず第一に自社の会館のスタッフの負担が減りオペレーションを効率化できました。
喪主様、参列者様も満足度が高くシステムの導入費用以上の売上とお客様満足のリターンがありました。
高齢者の方・体の不自由な方・遠方の方・新型コロナの影響で参列できなかった方々もオンラインで参列していただいています。
葬儀社U
利用者の満足度も高く、今までは参列できなかった方々にオンライン参列していただくことによりコロナの影響で下がっていた売上もオンライン参列者が増えることにより増加しています。
システムを販売している会社
オンライン葬儀システム販売会社を紹介します。インターネットを使ったお通夜・葬儀にあわせて、葬儀の全体をシステムで管理するものも載せております。
スマート葬儀
ライフエンディングテクノロジーズ株式会社
スマート葬儀
ライフエンディングテクノロジーズ株式会社が運営しているオンライン葬儀。
手前味噌ではありますが、実際の葬儀運営社が提供しているサービスで、「葬儀社、喪主さまが最も必要としている機能をすべて実装」しているため、多くの葬儀社さまよりご好評いただいております。
<実装されている機能一覧>
ご葬家へのサービス | ・ご葬家専用ページ ・逝去・訃報配信 ・お葬式のライブ配信 ・エンディングビデオ ・メモリアルアルバム ・返礼品受付 |
会葬者さまへのサービス | ・訃報の受信 ・弔電・弔文の注文 ・供花・供物の注文 ・香典を贈る ・芳名帳への記帳・追悼メッセージの送付 ・オンライン参列 |
葬儀社へのサービス | ・訃報のオンライン配信 ・弔電・弔文、供花・供物の販売 ・システム導入のサポート ・返礼品・一般販売品・香典のお預かり ・入金確認・芳名帳・追悼メッセージ ・遺影・メモリアルアルバム ・動画ライブ配信・訃報 ・会葬礼状の印刷・アクセス数(PV)の把握 ・個人情報保護 |
オンライン葬儀HiKARI
株式会社メモリード
オンライン葬儀HIKARI
株式会社メモリードが提供しているサービスで、「インターネットによる葬儀のライブ配信、スマホ・パソコンを使った参列、香典・供花などのオンライン決済」などをすることができます。
<実装されている機能一覧>
ご葬家へのサービス | ・ご葬家専用ページ ・供花・供物・弔文の管理 ・SNSで訃報を連絡] ・返礼品を送る ・お葬式のライブ配信 ・メモリアルフォト |
会葬者さまへのサービス | ・供花・供物の注文 ・弔文の注文 ・香典を贈る ・自宅等でのオンライン参列 |
アルファLiVE
さがみ典礼
アルファLiVE
さがみ典礼が提供しているサービスで、「オンラインでのお葬式手続き、自社ホールからのインターネットによる葬儀のライブ配信、スマホ・パソコンを使った参列、香典・供花などのオンライン決済」などをすることができます。
<実装されている機能一覧>
ご葬家へのサービス | ・専用ページからの訃報の配信 ・お葬式のライブ配信 ・読経ライブ配信 |
会葬者さまへのサービス | ・SNSによる訃報の受信 ・供花・供物・弔電の注文 ・自宅等でのオンライン参列 |
スマートセレモニーPLUS+
株式会社埼玉冠婚葬祭センター(セレモニー)
スマートセレモニーPLUS+
株式会社埼玉冠婚葬祭センター(セレモニー)が提供しているサービスで、「インターネットによる葬儀の中継、スマホ・パソコンを使った参列、香典・供花などのオンライン決済」などをすることができます。
<実装されている機能一覧>
ご葬家へのサービス | ・ご葬家専用ページ ・レポートページ ・お葬式の中継 ・動画の配信(メモリアルムービー) ・ご会葬受付 ・返礼品受付 |
会葬者さまへのサービス | ・訃報の受信 ・香典を送る ・供花・弔電の注文 ・故人との写真・動画のシェア ・オンライン参列 ・QRコードによる手続き(会場参列) ・選べる返礼品 |
@葬儀
株式会社マイクロウェーブ
@葬儀
株式会社マイクロウェーブが提供しているサービスで、「インターネットによる葬儀、オンラインでのお葬式の手続き、スマホ・パソコンを使った参列、香典・供花などのオンライン決済」などをすることができます。
<実装されている機能一覧>
ご葬家へのサービス | ・WEB葬儀場(専用ページ)の設置 ・訃報の配信 ・お葬式のライブ配信 ・メモリアルフォト ・オンラインでの記帳 |
会葬者さまへのサービス | ・訃報の受信 ・供花・供物の注文 ・香典を送る ・オンライン参列 ・喪主さま・ご遺族へのメッセージ送信 |
オンライン葬儀システム
株式会社ビンク
BINK
株式会社ビンクが提供しているサービスで、「インターネットによる葬儀、スマホ・パソコンを使った参列、香典・供花などのオンライン決済」などをすることができます。
<実装されている機能一覧>
ご葬家へのサービス | ・喪主さま用管理ページ ・オンライン上での訃報の作成 ・配信・喪主さまの御礼動画・挨拶 ・お葬式のオンライン配信 ・メモリアルアルバム作成 ・参列者受付 ・返礼品の手配 |
会葬者さまへのサービス | ・訃報の受信 ・香典のクレジットカード決済 ・弔電・メッセージ ・焼香・献花・供花の注文 ・オンライン参列 |
まとめ
オンライン葬儀の概要、費用、流れ、利用場面、利用機材、香典・供花・供物・服装の方法について紹介してきました。
また、オンライン葬儀システムのメリット・機能・選び方のほか、導入すべき葬儀社、導入の流れ、導入した葬儀社のビフォーアフターなども紹介してきました。
コロナ禍によって一気に需要が高まってきているオンライン葬儀ですが、まだまだ対応していない葬儀社、斎場の方が多い状況です。
外出を控えなければならない、何らかの理由で葬儀に参加できない方たちには、オンライン葬儀という選択肢は嬉しいものでしょう。
システムを導入することで、葬儀社だけではなく、喪主、会葬者にも多大なメリットがもたらされます。
今まで人のチカラを使って行っていた業務も、システムを使うことで効率化することができます。
新しい時代の新しい葬儀スタイルを、そろそろ取り入れてみてはいかがでしょうか。